-お役立ち情報-「今年も」暑い・・・。熱中症対策を強化しましょう!
- 公開日:2026.08.20
- カテゴリー:健康管理・労務管理

桜井です!
西日本側から徐々に梅雨も明け、ついに「夏」の到来です🌞
東京の夜はビルとアスファルトにたまった熱と湿気で“ととのえないサウナ”状態です・・・。
ドライバーさんにとっても管理者さんにとっても暑さは天敵ですが、
高校野球・Jリーグ(今年から8月開幕)・花火・お祭り・・・・と楽しみも多い夏を満喫するためにも今回は運輸事業者における熱中症対策をお届けします!
【所要時間:約5分】
目次
1.今年はどんな夏になるか
結論からお伝えすると今年も暑くなるようです💦(ウェザーニュースや気象協会の見解)
酷暑日は昨年よりは少なくなるものの、ダブル高気圧なるものが要因で暑い日は増える、さらに台風の多くなるという予想があり、運行管理者は気象ニュースを日々注視しなければいけません。
※酷暑日・・・最高気温40℃以上の日を意味する言葉で、気象協会やニュースなどでも使われ始めています。
運輸業界は業種別にみると、製造業・建設業に次ぐ3番目に熱中症リスクが高い業種です。
運送と旅客、さらにどんな仕事をしているかによってリスクの高さや対策は異なると思いますが、他の業種よりは徹底した対策が必要ということは常に意識したいですね!
2.義務化された熱中症対策
ご存じの方も多いと思いますが、昨年から熱中症対策は法的な義務となりました。
背景として熱中症労災の特徴3点
① 年々増加傾向・・・2023年1,045名→2024年1,195名→2025年1,681名
② 危険性・・・死亡労災に至る割合が他の労災比較で「約5~6倍」
③ 原因・・・熱中症死亡労災の原因の9割以上は「初期症状の放置」と「対応遅れ」
このような状況を受け、まず熱中症の人を見つける体制と症状が悪化する前に対処することを目指し、今回の法改正が行われています。
労働安全衛生規則
第612条の2(熱中症を生ずるおそれのある作業)
1.事業者は、暑熱な場所において連続して行われる作業等熱中症を生ずるおそれのある作業を行うときは、あらかじめ、当該作業に従事する者が熱中症の自覚症状を有する場合又は当該作業に従事する者に熱中症が生じた疑いがあることを当該作業に従事する他の者が発見した場合にその旨の報告をさせる体制を整備し、当該作業に従事する者に対し、当該体制を周知させなければならない。
2.事業者は、暑熱な場所において連続して行われる作業等熱中症を生ずるおそれのある作業を行うときは、あらかじめ、作業場ごとに、当該作業からの離脱、身体の冷却、必要に応じて医師の診察又は処置を受けさせることその他熱中症の症状の悪化を防止するために必要な措置の内容及びその実施に関する手順を定め、当該作業に従事する者に対し、当該措置の内容及びその実施に関する手順を周知させなければならない。
要約します🖊
〈対象〉
- WBGT28度以上または気温31度以上の環境下で
- 連続1時間以上または1日4時間を超えて実施が見込まれる作業をする場合
〈やるべきこと〉
- 報告体制の整備
→熱中症っぽい人を発見したときの社内の連絡体制をつくりましょう - 関係者への周知
→報告体制をあらかじめ社員全員に周知しておきましょう - 手順作成
→緊急連絡や対処方法などをフローなどにして明確化しておきましょう
ということがこの条文に書かれています。
法令に明記されたということは当然罰則(6ヶ月以下の拘禁刑または50万円以下の罰金)もありますし、よく聞く「社会通念上」のラインが上がることにもなります。
WBGTとは
「暑さ指数」と呼ばれる熱中症の危険度を判断するための指標です。(気温と同じく単位は℃)
算出方法など細かい話は省略しますが、気温だけでなく湿度や日射など様々な要素を加味した暑さです。
例えば同じ気温35℃でも、ハワイと日本では暑さの感じ方が大きく違うようです。
(私は行ったことないので現地の友人から聞きました)
最近夏によく聞く「熱中症警戒アラート」は、気温ではなくWBGTが33℃以上で発令されます。
3.どんな対策があるのか
① 法対応
まずは前項で挙げた「体制整備」「手順書作成」「周知(教育)」を行いましょう。
昨年対応している場合でも毎年、夏本番に入る前に再周知・教育は必要だと思います。
「去年やりましたよ」は通用しません・・・
② 業務も装備も“夏仕様”に
ここからは皆様がどのような仕事をしているかによって変わってくると思いますので参考までに。
▪点呼時の健康チェック(重要)
いつもの点呼にプラスα
- 睡眠の質(よく眠れましたか?)
→寝苦しい時期なので睡眠時間だけでなく質も重要です - 栄養摂取(ごはん食べましたか?)
→食事抜きは水分・塩分不足の引き金に!(夏は睡眠中に少なくとも500mlの水分を失う) - 血圧の変化(血圧計がある場合)
→いつもよりも血圧が低い場合は熱中症の初期症状の可能性も・・・。
(いつもより20mmHg以上低い場合は危険なサイン)
▪涼しい服装
ドライバーさんにもクールビズを採用しましょう。(作業安全上限界はあると思いますが)
私が所属していた会社では、夏制服として短パンが採用されていました!
ドライバー時代は着用していましたが、信じられないほど違います。
※細かい話をすると肌と布の空間は0.5cmのときに最も放熱効率が高くなるそうです。
▪夏アイテム配布
定番だと塩飴・ペットボトル水ですね。
とある運送事業者に話を聞いたときは、アイススラリーという凍らせておく飲み物を配布したところ、非常にドライバーさんから喜ばれたそうです。
③ 私生活の見直しをしてもらう
会社としてどれだけ対策をしても、最終的に熱中症になるかならないかはドライバーさん次第です。
事故違反も労災もそうですが、難しさを感じるポイントですよね…。
ましてや私生活まで会社がどこまで指導して良いのか?という疑問もあります。
指導するときのヒントになる、「熱中症になりやすい人」をお伝えします。
▪高齢の方
皮膚にある温度センサーが鈍くなり放熱能力が下がるので注意です。
自覚しにくいので、気づかぬうちに重症化というケースもあります。
▪肥満ぎみ
皮下脂肪が多いと熱が逃げにくくなります。
また、動いたときの熱量が多いので汗をかきやすい=脱水しやすいです。
▪暑さに慣れていない
視点を変えると、やはり暑くなりかけ(梅雨明け直後など)が一番危険ということです。
あと、実は注意が必要なのは冷蔵冷凍品を運送しているドライバーさんです。
涼しいクールセンター内での作業が長いと、暑熱順化しにくいのと水分補給が疎かになるからです。
※そもそも日本には四季があるので、毎年リセットされた状態で夏を迎えます。
(常に暑い赤道直下の国は熱中症が少ないそうです)
▪体調不良
2パターンあります。
①高血圧治療中の方
薬の種類によりますが、脱水になったり血管を広げたり心拍を低下させたりする作用がある。
②風邪・アレルギー・乗り物酔いしやすい
こちらも薬の種類によっては発汗を抑える(=体温調整しにくくなる)作用がある。
※そもそも体調不良の方を乗務させるのは充分判断が必要です
▪二日酔いの方
(残酒の方はそもそも乗務できないのは当たり前として)
二日酔いは“極度の脱水状態“です。夏の二日酔いイコール熱中症くらいの感覚で問題無いです。
たとえアルコール検査で数値がゼロで、症状も無い場合でも通常時よりは脱水状態ですし、何より飲んで寝ると睡眠の質が圧倒的に下がるので、それだけで熱中症リスクは上がります!🍶
4.まとめ
日本で生活するうえで熱中症対策は高校野球・Jリーグ開幕・花火・お祭り・お盆・・・と同じくらい、
夏の恒例行事だと思って対策を行う必要があります!
まずは昨年から義務化された法対応は対応(対応済みであれば見直し)する。
そして次に自社の運行と業務内容に合った熱中症対策を検討し実行していく。
熱中症対策は会社として行うべきことなので、運行管理者様だけでなく、社員全員が向き合うべき問題です!
※熱中症対策に力を入れるためにも点呼はじめ運行管理のシステム化や電子化も進めたいですね!
〈関連リンク〉
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- 公開日:2026.08.20
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